恋愛中毒 (角川文庫)



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恋愛中毒 (角川文庫)
恋愛中毒 (角川文庫)

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セミスィートチョコレート

読みながらカカオ76%のチョコをかじっているようでした.ほろ苦くほろ甘く,時にはワインも欲しくなるような語り口となり,ラストにいたってはクラクラするほどとなり,最後は見事にしめくくって,書き上げた小説家の手腕に驚きました.粘着質ではありますが,人を愛したことがある人ならば必ず思い当たる愛おしさ,辛さに,さまざまな言葉で揺さぶり返されます.
恋愛中毒

こんなに長くて複雑な内容の回想を一気にしてたの?とまず思ってしまった。
ラストにはすっきりした。
恋愛?

主人公になにひとつ共感できるところがなく、他の登場人物にも全く好意を抱けず、恋愛と言うにはあまりにも子供じみた感情の押し付け合いに、読後の後味はよくなかったです。
心が痛い。でも心に響く。

「愛は狂気」
まさしくそんな言葉を思い起こさせるお話でした。
とろけるような高揚感と表裏一体に、燃えたぎるような苦しみに心惑わされる...
そんな恋愛の側面を見事に描ききっていて「スゴイ」の一語につきます。
あまりの見事さに心がズキズキ。でも読後の印象は強烈に残る。
そんな本でした。
一筋縄とはいかない…

間違いなく恋愛小説なはずなのですが…。
最初は主人公も相手が求めてくればそれに応じる、それだけで幸せという考えで、
読んでいる方も「そういうやつだろうなぁ?この主人公も」と思っていましたが、
これには騙されました…。
話の展開はものすごく上手い!なおかつ恐ろしい。
なぜこの本のタイトルが「恋愛中毒」なのか、
適当につけられたような名前ではないことがよくわかります。

恋愛は美しいものだというばかりでなく
こういうリアルな、なおかつ狂気じみた面から見るのもいいですね。



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