幸福の森―2700kmフライフィッシングの旅



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幸福の森―2700kmフライフィッシングの旅
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川と森と魚の楽園。そして素晴らしい序文が…。

408ページもの分厚い写真集ですが、判形がよく考えられていてとても手になじみやすい。どのページを開いてもそこには美しい川があって、水が流れ、釣り(フライフィッシング)をする人がのんびりと、あるいは生き生きと、自然の中でのひとときを楽しんでいる…。北海道から鹿児島までをカバーしているこの写真集をずっと眺めていくと、私たちの国の自然の豊かさに改めて気づかされました。水は最近では「買って飲むもの」になってしまいましたが、「眺めて楽しむ」のもまたヨシ。オゾン全開の、世界に誇れるオリジナルな一冊です。しかも序文は何と、写真のクオリティーで世界最高峰を誇るあの「ナショナルジオグラフィック」日本版の初代編集長(現社長)と、ミュージシャンの宮沢和史さん。お二人の文章が素晴らしく、これを読むだけでも価値があります。
水辺の色彩の豊かさにため息がこぼれる

津留崎さんの写真は、自然の中に釣り人(人間)がいて、それを丸ごと作品にされているところが素晴らしいと思います。ネイチャーフォトの多くは自然だけを純粋に切り取っていて、それらは美しく感動的であったり迫力を伴っているのですが、ぼくはそんな写真を見ていると、何かさみしさを感じてしまうことがある。ヒトを排した自然の風景って何だろう?って思ってしまうのです。でも、津留崎さんの写真は、ヒトが画面に入ることで自然の本当のスケール(そしてヒトの小ささ)が分かるし、そこにある自然のなりたちも際立ちます。そしてなにより、撮る側の「視線のやさしさ」のようなものを感じます。この写真集で表現されているたくさんの日本の水辺景色の「色彩」。これらは、水辺に立たないと見えてこない「色」であり「風景」です。今、ぼくたちは川や湖、つまり淡水に足を浸すことが1年に何度あるでしょうか? 幸せは足元にいつもあるとはよく言ったものです。この写真集は、フライフィッシングをする方にとっては宝物のような1冊になるに違いありませんが、同時に、ぼくたちの国の森が内包する自然の本当の美しさを教えてくれる貴重な作品でもあると思います。尊敬すべき写真集です。



つり人社
歌詠川物語
ヤマメ&イワナの日本100名川 東日本編―Best Fly Fishing Field Guide 北海道・東北・関東のベ (Fly Rodders BOOKS)
夜明けの森、夕暮れの谷
ヤマメ&イワナの日本100名川 西日本編―Best Fly Fishing Field Guide 甲信越・東海北陸・近畿 (Fly Rodders BOOKS)







         
         
         
         


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